HPにこんな事を書くのはどうだろう・・・と思ったんだけど、ぴよのHPなんだからぴよの好きにしちゃってもいいよね?(^-^;
ってな訳で、今回はぴよのパパの事を書こうと思います。
結構ナーバスなネタかもしれないし、かなり長くなるので、読む人は心しておいてください!(笑)


みんなは自分のパパの事、尊敬してますか?
パパの事、大好きですか?

ぴよはぴよパパが大好きです。
この世で一番尊敬しています。

ぴよパパはとぉ〜ってもステキな人です♪
とってもおりこうさんで(パパにこんな事言うの、変かもしれないけど。笑)人付き合いもよくて、面倒見も人一倍よくて、
自分の事よりもまずぴよママや家族の事、それから会社の事、ぴよパパを頼って来る人達の事を先に考えてくれる人。
ユーモアがあって、物知りでどんな話にもどんな質問にもいつも的確に答えてくれる。
とっても優しくて、頼り甲斐があって、絶対に人を裏切らない誠実な人。
すごく勉強家でいつも本を読んでて、子供のような好奇心を失わない純粋な心を持った人。
大袈裟じゃなくて、ぴよはぴよパパの事をそーいう人だと思っています。


ぴよパパは2000年の6月に肺にガンが見つかりました。
その時には既に肝臓に転移していて、手術ももう出来ないと主治医のセンセイに言われました。
要するにガンで言う『ステージ4』ってヤツです。 もっとカンタンに言うと末期ガンってヤツです。
ぴよ家に戦慄が走りました。
ぴよママは取り乱してわんわん泣いてしまいました。
でも、ぴよパパは落着いて「パパは最後の最後までガンと闘うからね!」と言ってみんなを励ましてくれました。
ぴよもそういうぴよパパの気持ちに応えようと、一生懸命元気を出しました。
その日からぴよ家では『泣いて過ごしても1日、笑って過ごしても1日』が合言葉になりました。
残り少ない時間を、ぴよパパと少しでも楽しい思い出を作ろう、だったら泣いてる場合じゃないよ!ってな具合です。

抗癌剤治療が始まりました。
想像を絶する抗癌剤の副作用がぴよパパの体を襲いました。
それでもぴよパパはいつも笑って「大丈夫」「これでガンがやっつけられるんだから我慢しなくちゃね!」と言って
ぴよやぴよママ達を元気付けてくれました。
自慢だった髪の毛も全て抜け落ちて、吐き気に耐えて、体重が落ちて、それでもぴよパパは笑っていました。

10月に再入院した時に、ぴよパパに内緒で・・と主治医のセンセイに呼ばれました。
あと2ヶ月もたないかもしれない・・・21世紀は迎えられないかもしれない、という残酷な宣告でした。
でも、ぴよは泣きませんでした。
ぴよママもずっと強くなっていて泣きませんでした。
だって、ぴよパパはいつも笑っているし、一生懸命ガンと闘っている。
そんなぴよパパに対して、ぴよ達が泣いていては失礼だと思ったんです。
今頑張ってガンと闘っているぴよパパに、ぴよやぴよママがしてあげられる事は、いつもぴよパパと一緒にいて
ぴよパパと一緒に笑って、そしてぴよパパと一緒にガンに立ち向かう事だと思ったんです。

12月の半ばにぴよパパは一時退院しました。
でも転移した肝臓は容赦なくぴよパパの体を蝕んでいました。
それでもぴよパパは自分を頼りにしてくれている人達の為に会社に行って、一生懸命お仕事をして
(ぴよパパは小さな小さな会社を経営していました)
そして残った全ての時間をぴよママやぴよ達家族の為に費やしてくれました。

21世紀の年明けは家族で温泉に行ってカウントダウンをしました。
ぴよパパの希望で温泉旅館を予約して、みんなで「新世紀明けましておめでとう」を言いました。
でも、もうぴよパパの体は限界まで来ていました。
旅行から帰って来たその足で病院に連れて行って、そのままぴよパパは緊急入院しました。

肝臓のガンが肥大して、内臓のほとんどを覆うほどにまでになっていたのです。
旅行中、ぴよパパはそんな状態なのに1度も「辛いから帰りたい」と言いませんでした。
きっと最後の家族旅行になるだろうとぴよパパなりに考えて、我慢してくれていたんだと思います。
入院してからも、ぴよパパは弱音を吐かずに苦痛に耐え、一生懸命頑張りました。
センセイに「辛かったらナースコール押して下さいよ」と何度言われても、ぴよパパは
「忙しい看護婦さんに迷惑かけちゃいけないから、これくらいの事でナースコールするまでもないよ」と言って
逆に看護婦さんの勤勉な仕事ぶりをいつも誉めていました。



そしてぴよパパは、2001年1月12日、午後6時22分 静かに眠るように天国に旅立って行きました。



あまりに静かに、本当に眠るように逝ってしまったので、センセイに「ご臨終です」と言われても、どうしてもぴよパパが
天国に逝ってしまったとはぴよ達は思えませんでした。

でも、ぴよパパはいなくなってしまいました。

ぴよは、ぴよパパとお葬式で最後のお別れをする時になって、ようやく「もうパパに会えなくなってしまうんだ」と
わかって、涙が止まらなくなりました。
静かに棺に眠るぴよパパに、泣きながら約束をしました。

もう泣くのは今日この場限りにするね。
パパといっぱい幸せな思い出があるから、これからはぴよママを守ってパパを思い出す時はいつも笑顔でいるね。
だから、だから、ぴよパパは何も心配しないでね・・・って。

ぴよパパは天国に逝ってしまったけど、ぴよもぴよママもぴよパパに対して後悔はありません。
ガンが見つかってからこの半年とちょっとの間、本当にぴよパパと濃密な時間を過ごして来ました。
いっぱいいっぱいお話をしました。
冗談もいっぱい言って、思いっきり笑って、そしてとても幸せな時間を過ごしました。
ぴよもぴよママも、ぴよパパに自分達がしてあげられるすべての事をしてあげたという自信はあります。
それはきっとぴよパパも充分わかってくれていたと思います。
だから、後悔はひとつもありません。


これが、ぴよの内緒話のすべてです。


ぴよの自慢のパパの話を聞いてもらいたくて、こんなページを作りました。
これからは、ぴよパパの遺志を継いで、いつも元気で笑って、ぴよママを守って、そして強くステキなパパのような人間に
なれるように精一杯頑張って生きていこうと思っています。

このページを最後まで読んでくれたみなさん、本当にありがとう。
そして、どうかぴよパパの為にぴよと残されたぴよの家族が明日も明るく元気で強く生きていけるように応援してください。


本当に長い間、ぴよのお話に付き合ってくれてありがとうございました。


(2001.1.19)



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